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ニンニク「美六姫」限定販売スタート 田子

2019.12.12

ガーリックセンターでの限定販売が始まった「美六姫」

 青森県田子町で開発された待望のニンニクの新品種「美六姫(みろくひめ)」の限定販売が11日、町内で始まった。全国有数のニンニク産地として知られる同町でも、高齢化や後継者不足を背景に、農家を取り巻く環境は年々厳しさを増している。同日行われた記者会見で、山本晴美町長は「ニンニクは私たちの大切な宝。美六姫が大きな希望と力になるよう育てていきたい」と話した。

 同町は、町内で収穫されたニンニクが「たっこにんにく」のブランド名で全国に流通するなど、ニンニク生産の先進地。「美六姫」は、他産地との差別化とさらなる生産拡大を目指し、県産業技術センターの協力を得て、7年間で約2300万円の経費を投じ開発された。サイズの大きさ、りん片数の多さ、実締まりの良さのほか、濃厚な味と甘さが特長。2017年10月に品種登録された。

会見で田子町産ニンニクの新品種「美六姫」をアピールする関係者。左から町にんにく国際交流協会の原代表理事、山本町長、美六姫生産者の会の上平会長=11日午後、田子町のガーリックセンター

 これまで2年間は種の増殖に充てられたため、本年産の栽培面積は町全体の1割弱の約10ヘクタール、今年植え付けたのは約15ヘクタールで、出荷量も5~6トンとまだ少ない。町産業振興課は、今後も栽培農家が増え、栽培面積はあと10年で全体の半分程度に増えるのでは-と見通す。

 町のニンニク生産のピークは1980~90年代。近年は高齢化や後継者難を背景に生産農家が減っており、18年産は、最盛期の3割程度である240戸まで落ち込んだ。

 この日、ガーリックセンターで行われた記者会見には山本町長のほか、町にんにく国際交流協会の原昌徳代表理事、「美六姫生産者の会」の上平満広会長が出席した。

 本年産の販売は、種の流出防止のためセンターと来年1月の東京でのイベントに限定。センター内のレストランでは食材として料理に活用するという。

(東奥日報社)