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30日に「縄文」の世界遺産推薦候補決定

2019.07.29

 文化庁は26日、文化審議会の世界文化遺産部会を30日午後1時半から都内で開き、2021年の世界文化遺産登録を目指す推薦候補を選ぶと発表した。同部会は今年1月、本年度の審査対象を青森県、北海道、岩手県、秋田県が申請する「北海道・北東北の縄文遺跡群」のみとする方針を決めており、「縄文」を文化遺産候補に推薦するのは確実。本年度は自然遺産候補との競合もなく、「縄文」が事実上、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への国内推薦候補に決まる。

 世界遺産の国内候補であることを示す暫定リストに「縄文」が記載されたのが09年。ついに国内のハードルを越え、世界の舞台で審査を受ける立場になる。

 同部会は18年7月、「縄文」を文化遺産候補に推薦したが、国内の自然遺産候補「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)との競合に敗れ、国内推薦候補にならなかった。同部会は今年1月、「縄文」を推薦した審査結果を引き継ぎ、本年度、推薦書案の作成状況などを確認しながら最終的に推薦候補を決める方針を決定していた。

 4道県は3月末までに推薦書素案と準備状況報告書を提出。県世界文化遺産登録推進室の岡田康博室長は26日の取材に「適切なご判断をいただけるよう準備を進めてきた。(推薦候補に)選ばれることを心待ちにしている。ただ、世界遺産登録までまだ通過点。引き続き着実に進めていく」と述べた。

 同部会の推薦を受け、政府は関係省庁連絡会議などを経て、来年2月1日までにユネスコに推薦書を提出する。審査が順調に進めば、21年5月ごろにユネスコの諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)が審査結果を発表、同年夏にユネスコ世界遺産委員会が最終的な登録の可否を決める。

(東奥日報社)