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流鏑馬通じ人材育成/十和田の塾と乗馬団体

2019.05.30


十和田市の春の恒例イベント「桜流鏑馬」。世界に誇る地域の魅力に目を向けた人材育成がスタートする=4月20日、十和田市の中央公園緑地

 青森県十和田市の総合学習塾「習学ゼミ十和田教室」(新山恭孝社長)と、十和田乗馬倶楽部(上村鮎子代表)が26日から同市の流鏑馬(やぶさめ)文化を組み入れた高校生対象の次世代リーダー養成プログラム「Future Generations(フューチャー・ジェネレーションズ)」を始動させる。地域文化や歴史、多様な人との関わりを通して地域発展への課題を探るとともに、社会に出た際の実践力の習得を目指す。

 習学ゼミはこれまで、思考力やコミュニケーション力などの能力養成を図るためのワークショップを継続的に開催。県内高校生による学生団体「LINDEAL(リンディール)」のスポンサーも務め、地域貢献につながる人材育成に力を入れている。

 毎春開かれる女性騎手による流鏑馬大会「桜流鏑馬」は全国にファンを持つ。2016年に女性競技者の普及と地域振興が評価され、一般財団法人地域活性化センターが主催する第20回「ふるさとイベント大賞」で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞。今月には、クールジャパンアワード2019(クールジャパン協議会主催)の一般部門に選ばれるなど、国内外から高い評価を得ている。

 共に人材育成を目指す習学ゼミと同倶楽部の理念が合致し、初のコラボレーションが実現した。

 上村代表は「(クールジャパンアワード受賞で)海外から認められた流鏑馬。世界に羽ばたく子どもを育てながら十和田市も一緒に発展していける」と期待を込める。

 新山社長は「勉強する意味、社会に出る意味が分からないままでは勉強にのめり込めない。プログラムは子どもたち自身が将来を考える良いきっかけ」と話した上で、「最終的に地域貢献や、世界に飛び立って社会貢献するきっかけになれば」と意気込みを語った。

 プログラムの今年のテーマは「スポーツ流鏑馬で十和田市を日本一輝ける街へ」。26日にスポーツ流鏑馬の見学と上村代表の講義でプログラムがスタートし、6、7月にワークショップを開催。8月に八戸市の櫛引八幡宮で開かれる「全国スポーツ流鏑馬八戸大会」の企画とボランティア活動を行い、同月末のプレゼン発表で地域活性化への考えを導き出す。

 参加メンバーは現在県南の高校生約10人。プログラムに関する問い合わせは習学ゼミ十和田教室(電話0176-51-3005)へ。

(東奥日報社)