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弘大学部生就職先 公務員トップに

2019.05.30

 弘前大学を2018年度に卒業した学部生の就職率は98.7%で、統計が残る1984年度以降、17年度の99.1%に次ぐ過去2番目の高さとなった。青森県内就職率は29.2%で前年度より1.3ポイントアップ。業種別割合では、公務員が20.1%(前年度比2.4ポイント増)で、前年度の2位から1位になった。同大は「地元志向、安定志向は強まっている。地元企業の紹介や職場体験実習(インターンシップ)の取り組みも県内就職につながっている」と語っている。

 24日、同大教育推進機構キャリアセンターの石塚哉史センター長(農学生命科学部教授)が記者会見を開き、明らかにした。

 18年度の全学部の就職希望者は951人で、就職者は939人。学部別の就職率は人文99.0%(前年度比0.4ポイント増)、教育99.5%(前年度と同率)、医学部保健学科100%(前年度比1.7ポイント増)、理工98.1%(同1.9ポイント減)、農学生命科学96.0%(同3.2ポイント減)と、全国的な人手不足を背景に学生に有利な売り手市場が続く中、高い水準となった。

 業種別の割合では、公務員(医療、教員除く)が20.1%と最も高く、前年度1位の医療・福祉は19.2%(前年度比0.4ポイント増)だった。教員12.7%(同1.1ポイント増)、情報通信業10.3%(同2.1ポイント増)、卸・小売業7.7%(同2.7ポイント減)、製造業7.5%(同1.1ポイント増)と続いた。

 石塚センター長は「地元志向の学生は、地元の官公庁を選ぶ傾向がある」と説明。また、奨学金を受けている学部生(18年度、全体に占める比率53%)が長く働ける安定した職場を望んでいることにも言及した。さらに「地域全体で地元就職を促す意識が高まっている。インターンシップや、地元企業見学ツアーの取り組みが増えたことによって、地域で働く意識が高まっている」と語った。

 ただ、今春卒業した学部生が3年生の時、56%が県内就職を望んでいたものの実際は3割しか残らない現状について、首都圏企業の採用活動の早さ、待遇面での差などが影響していることを指摘した。

(東奥日報社)