エリア 中南 青森の経済ニュース

弘大付属病院の第1病棟移転・新築計画

2019.05.07

 弘前大学は2019年度、青森県弘前市本町の医学部付属病院第1病棟(303床)を病院西側に移転・新築する事業に着手する。現在より広い病室を確保し、療養環境を改善。スタッフルームの整備などによって働きやすい環境と教育・研修に集中できる体制をつくる。22年度完成、23年度からの利用開始を予定している。第1病棟整備を進めるとともに、第2病棟(270床程度)整備へ向けた検討も進めていく。

 第1病棟は現在、第2病棟と隣接する病院南側にある。今回の事業では、病院西側の外来診療棟と臨床研究棟の間に、地上9階建ての建物(延べ床面積1万8240平方メートル)を整備する。病床は2階から8階までで、現在の303床から320床程度へ増やす。現在43ある個室数も増やす方針。4人部屋の面積は、現在の約30平方メートルから約35平方メートルになる。

 新病棟に入る診療科は、消化器内科、消化器外科、小児科、心臓血管外科などを予定。患者・家族側との面談室や、現在の病棟にはないシャワー室も設置する。実際の建物着工は今年12月ごろを予定。現在の建物は、他の活用法を検討する。

 1988年建設の現在の建物は、当時の少ない看護師配置基準で設計されているため、近年の看護師ら医療スタッフの増加により手狭になっていた。医師が小会議を開く「カンファレンス室」、患者や家族に説明する専用スペースが不足。関係者から建物整備を求める声が出されていた。

 弘大の太田修造参事役(病院再開発担当)は「病棟整備によって、療養環境が改善される。医師や医療スタッフの働きやすい環境がつくられることにより、医療の質と安全が確保されるし、研究・教育環境も充実する。地域のニーズと超高齢化社会に対応できる体制を整えたい」と語った。

(東奥日報社)