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青森県産品輸送Aプレミアム拡充 翌日に欧州へ

2019.03.25

 青森県とヤマト運輸などは19日、県産農林水産物の保冷輸送サービス「A!Premium(プレミアム)」を拡充し、新たなサービスを4月から始めると発表した。羽田、成田空港を活用して輸送エリアを大幅に拡大、欧州などにも最短で翌日中に配送できるようにする。また、少量単位の輸送から中規模単位の輸送にも対応できるようにし、現行のアジア各都市の取引先への輸送コスト低下を図る。新鮮な県産品をより多くの地域に届けられるようになり、販路拡大につながることが期待される。

 Aプレミアムは現在、青森県で集荷した荷物を仙台空港までトラックで陸送し、伊丹空港、関西国際空港を経由し那覇空港の貨物便でアジアに輸送している。

協定を結び握手する(左から)長尾社長、三村知事、梅津会長

 県港湾空港課によると、新サービスは青森空港から羽田空港に空輸し、状況に応じて羽田、成田のいずれかの空港を使ってアジアやその他の外国へ輸送する。旅客便も利用できるようになり輸送先が大幅に拡大する。両空港は便数が多いため、運休などの場合に別の便が利用でき、輸送のバックアップの体制も整う。

 現在のAプレミアムは、生産地から海外のレストランへ送るなど少量・多頻度出荷に適した仕組みをとっている。一方で中規模以上の取引量がある場合でも小口取引の輸送単価になり、コスト面で課題があった。このため、卸業者やチェーン店からは、中規模以上の輸送にも対応してほしいとの声が出ていたという。

 19日、Aプレミアムの拡充に関する連携協定締結式を県庁で行い、三村申吾知事、ヤマト運輸の長尾裕社長、ヤマトグローバルロジスティクスジャパンの梅津克彦会長が協定書に署名した。長尾社長は「従来より県産品がさらに海外へ出荷され、生産者のビジネスにプラスになると思う」、三村知事は「素晴らしい県産品をさまざまな地域の人に知ってもらえるこの仕組みを伸ばしたい。世界に向けての可能性が広がったと思っている」と期待を込めた。

(東奥日報社)