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天候不順乗り越え「霹靂」特A/コメランク

2019.02.28

 日本穀物検定協会(東京)は27日、2018年産のコメの食味ランキングを発表し、青森県産米「青天の霹靂(へきれき)」が参考品種だった14年産も含めて5年連続で最高位の「特A」を取得した。昨年の天候不順による食味低下が心配されていたが、農家が栽培管理を徹底し、ブランド米としての食味を維持した。

 ランキングは専門家が複数産地のコシヒカリのブレンド米と比較し、特AからBダッシュまでの5段階で評価した。「つがるロマン」は15年連続で特Aに次ぐ「A」評価。主力品種「まっしぐら」は17年産のA評価から、Aの下の「Aダッシュ」に下がった。まっしぐらのAダッシュ評価は14年産以来。

 霹靂について、日本穀物検定協会の伊藤健一理事長は「北海道・東北は天候があまり良くなかったので心配していた。熱心な栽培指導や、生産者の努力が実ったのでは」と話した。

 18年産の霹靂は天候不順などの影響を受け、食味などの出荷基準の達成率が19年1月末現在で94.9%と、過去最低となっている。ただ、県農産園芸課によると、農家が霹靂の栽培に適した水田を見極め、食味に影響する肥料の量を細かに調節したことなどが奏功し、大半の水田で霹靂の良質な食味が保たれた。

 全国の産地では近年、次々と新品種が登場しており、18年産で特A評価を受けたのは過去最多の55銘柄。17年産で特Aから初めて後退した有名ブランドの新潟県魚沼産コシヒカリも、最高位に復帰した。ランキング対象の全154銘柄に占める特Aの割合は3割以上に上る。

 特A米が増加する中、さっぱりとした味わいという霹靂の特長をいかに浸透させるかが、今後の販路拡大の課題となる。また、18年産米の収量が天候不順で落ち込んだことから、ブランド米としての食味と収量の両立を図ることも求められている。

 県庁で取材に応じた三村申吾知事は「さっぱりした味わいで、おかずとすごく合う霹靂の特長をしっかりとPRしていく」と述べた。収量の確保については、ICTなどを活用し個々の水田の栽培指導を徹底するという。

 一方、まっしぐらは、粘り気が少なくてすし米に適しているという食味や、手ごろな価格を強みに業務用の需要を伸ばしており、「Aダッシュに下がったことが、需要や価格に影響することはない」(全農県本部)とみられる。

(東奥日報社)