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国産リンゴ輸出、5年連続100億円突破

2019.02.28

 財務省が27日発表した2019年1月の貿易統計によると、18年産国産リンゴの累計輸出金額(18年9月~19年1月)が106億728万円に上り、5年連続で「年間輸出金額100億円」を達成した。輸出期間前半に当たる昨秋に高値で取引されたことなどが要因。1月までの累計輸出量は2万5211トンで、「年間輸出量3万トン」の大台突破は今後の動向次第とみられる。

 国産リンゴの輸出量の9割が県産とされ、18年産は18年9月から19年8月までが輸出期間。1月までの累計で比較すると、18年産の輸出金額106億728万円は17年産の同時期を7%上回った。

 県国際経済課によると輸出期間前半の昨秋は韓国産のナシが不作で国産リンゴの黄色品種の贈答需要が高まったことなどを背景に輸出価格が好調に推移した。

 一方、累計輸出量2万5211トンは17年産の同時期より2%少ない。価格高の影響などで輸出先での引き合いが弱まり、海外市場での販売のペースが落ちていったという。

 また、今年は台湾や香港でリンゴの贈答需要が高まる春節(旧正月)が2月5日で昨年より1週間以上早く、高値で取引される贈答用の1月の販売期間が短くなった。このため、18年産の1月単月の実績は、輸出量が前年同月比21%減の6320トン、金額が同15%減の27億2589万円でともに振るわなかった。

 リンゴの輸出のピークは1月で、今後、輸出量が大きく伸びる可能性は低い。最大輸出先の台湾は贈答用の販売が中心のため、家庭向けの販売が好調で年間を通じて日本産リンゴが流通している香港などの動向が今後の鍵を握る見通しだ。

 県国際経済課の担当者は「香港向けの王林の在庫が少なく、現地の注文に応えられていないという情報もある。(1月までの実績で約4800トンの)香港の輸出量が最終的に6千トンを超えれば3万の大台が見えてくる」と語った。

(東奥日報社)