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「あおもりPG」9カ国・地域で商標完了

2019.02.05

9の国と地域で商標登録した認証マーク入りの多言語ポスター

 青森県は新年度から、青森県発の機能性素材「あおもりPG(プロテオグリカン)」商品の海外展開に本腰を入れる。米国、中国、韓国、台湾など九つの国と地域で品質を保証するブランド認証マークの商標登録が完了。海外戦略の策定も進めており、手始めに7日から鯵ケ沢町の温泉ホテルに試供コーナーや販売ブースを設置し、春節で訪れる台湾などのインバウンド(訪日外国人客)をターゲットに、あおもりPGの知名度向上を図る。

 あおもりPGを原料にした商品は2018年3月時点で、化粧品や健康食品など県内外の69社が計160商品を販売。10年9月~18年3月までの累計製造品出荷額は約180億円と、国内市場は順調に伸びている。

 県は海外への販路拡大を見据え、美容健康ビジネス大国の米国、青森県とのネットワークがある中国、香港、韓国、台湾の東アジア、今後も経済成長が期待できる東南アジアのシンガポール、タイ、ベトナム、フィリピンの計9の国と地域にあおもりPGの海外商標を申請、昨年10月に登録が完了した。

 海外展開はあおもりPG商品販売企業などでつくる「あおもりPG推進協議会」(会長・櫛引利貞カネショウ社長)と連携。現在、協議会が中心となって海外戦略を練っており、3月までに策定する予定だ。

 海外展開を前に、青森県を訪れる外国人にあおもりPGを知ってもらおうと、県内の宿泊者数が最も多い台湾人に着目。春節(旧正月)の大型連休に合わせて中華圏のインバウンドの増加が見込まれる7日から3月末まで、台湾出身者が若おかみを務める鯵ケ沢町のホテルグランメール山海荘に特設ブースを設置。大浴場のパウダールームには化粧品の試供品を置き、効果を実感してもらう。

 あおもりPGの開発過程や機能性を紹介する5カ国語のポスターやパンフレットも作成。ポスターは新青森駅など県内7駅のほか、台湾定期便が発着する空港に近い函館駅、仙台駅、青森県アンテナショップの最寄りの飯田橋駅(東京)、博多駅(福岡)に設置する。

 県新産業創造課の吉田綾子主査は「県内43の企業があおもりPGを使った商品を販売しており、海外に販路を拡大することで青森県経済の発展につなげたい」と語った。

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 <プロテオグリカン>プロテイン(タンパク質)とグリカン(多糖)が結合した複合糖質の一種。弘前大学がサケ鼻軟骨から効率良く抽出する技術を開発し、世界で初めて量産化に成功した。同大学などの研究では保湿作用、軟骨再生促進作用、抗炎症作用などがあるとされる。国内には抽出方法などが異なる複数のバリエーションがあるが、サケ鼻軟骨を原料とするあおもりPGが原材料の国内シェアの大半を占めている。

(東奥日報社)